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[2004.06.14]
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社会の下地となるもの
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▼Wi-Fi Planet: Mixed messages for wireless future(Computerworld)【英語】
http://www.computerworld.com/mobiletopics/mobile/story/0,10801,93765,00.html
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下水道,電線,車道,鉄道…。社会形成の下地となるものはいくつもある。数年後に,必ず必要なものとして加わっているもの,は。
quote:ボルティモアでのWi-Fi プラネットの講演では,無線によるインターネットアクセスが爆発的な成長を遂げるという予想があった。現在すでに浸透しているWi-Fiの例としては,3000人の学生のホットスポットとなっているアーカンソー大学がある。Wi-FiはIP電話,セキュリティカメラにも使われ,校内のラジオやテレビもWi-Fiで放送されている。今後消費者に一層の普及が見込まれるが,多くのWi-Fiの規格と,さらにWiMax,加えてさまざまな携帯電話標準と携帯型OSなどがあって,消費者を混乱させることになる。
ワシントン州フェリーが,すべての船でWi-Fiアクセスできるようにするという(The Registerの記事)。秋には有料になるようだが,競争力のある価格設定にするとのこと。規格はIEEE802.11a,b,g。そういえばひと月ほど前に飛行機内でのWi-Fiアクセスのニュースもあった(WIRED NEWSの記事)。802.11bのみで,なにより30分10ドルというのは高いよと思うけど,Wi-Fiにアクセスできない空間がこの世からなくなるときが必ず来ることを信じることができる。で,そのときに思うことは。
こんなことを云っても仕方ないのはわかってるんだけど,携帯電話という文化は失敗だった。よくこんな無駄に金ばかりかかる文化が育ってしまったものだと感心する(まぁ金もうけしたいだけなんだから仕方ないか)。Wi-Fiアクセスがすべての空間に行き渡り,携帯IP電話をすべての人が持てば,いま携帯電話にかけている金はすべて無駄になる。なにも残らない。すべての電柱や自動販売機に,Wi-Fiのベースステーションを付けていけばよい。どこでみたのか忘れたが,自動販売機にネット接続機能を付けて在庫状況をネット経由で確認できるようにすれば,自動販売機を管理するのにかかる費用は8割ほども節約できるという。AM/FMのラジオ放送,テレビ放送もすべてWi-Fi経由で十分,もちろん電話線もNTTも存在しなくていい,いまの社会にある無駄なものをすべてそぎ落とせる。Wi-Fiを下地として,きちんと未来を向いた社会が作られていく,そして,その下地の作成はすでに始まっている。
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